バイナリーオプションでは、短期的な値動きを予測して利益を出します。
判定時間が明確に決まっているので、相場の天底を狙った逆張り手法が人気です。
トレーダーによって様々な分析手法で取引しますが、今回はバイナリーオプションで人気のストキャスティクスを紹介します。
ストキャスティクスの具体的な使い方などをしっかり覚えて、日々のバイナリーオプショントレードに活かしてみてください。
ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスとは、MT4やMT5に標準搭載されているインジゲーターです。
MT4上部の「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Stochastic Oscillator」の順にクリックするとサブチャートへストキャスティクスが表示されます。
相場の売られすぎ買われすぎを、この2本の線で示してくれるのだ。
短期的な逆張り手法では特に有効に活かせるでござるよ。
%Kと%Dの2本線で分析
ストキャスティクスには、色の違う2本の線が表示されています。
青い線が%K、赤い線が%Dと呼ばれるもので、それぞれが違う計算式で算出されている状態です。
・%K→(当日の終値-過去9日間の安値)÷(過去9日間の高値-過去9日間の安値)×100%
・%D→ (当日の終値-過去9日間の安値)の3日間合計÷(過去9日間の高値-過去9日間の安値)の3日間合計×100%
計算式見たら訳が分からなくなっちゃいました….
まあこの計算式を完全に理解する必要はない。
要点を抑えておけばいいでござるよ。
%Kは短期のオシレーターとなっています。
現在値が安値から何%の位置にあるのかを示すもので、9日間というのは設定するパラメーターによって自由に変更可能です。
%Kに比べて緩やかな線となる傾向にあります。
相場の売られすぎ・買われすぎがわかる
ストキャスティクスでは、2本の線の位置を見て相場状況を判断します。
・線が70以上の位置→買われすぎ
・線が30以下の位置→売られすぎ
このように判断できるからストキャスティクスは逆張りのサインとして使えるでござる。
長年勝率の安定しているオシレーター
ストキャスティクスをバックテストで逆張り勝率を算出すると、他のインジケーターと比べて勝率が安定しているのです。
しかし、ストキャスティクスだけは勝率55%以上の安定した勝率を納めているので、どんな相場状況でも使いやすいという認識から人気が高まっているのです。
バイナリーオプションで勝率55%くらいだったらあんまり魅力がない気がしますけども…
バイナリーオプションでは根拠を付け足していく事が大事でござる。
つまりストキャスティクス+αでトレードすれば、もっと高い勝率が見込めるようになるという事だ。
ストキャスティクスだけでエントリーをすると、あまりにもエントリー回数が増えすぎてしまいます。
大型連敗で資金をなくしてしまう懸念もあるので、ストキャスティクス+他の根拠を付けて取引することがおすすめです。
バイナリーオプション攻略時のストキャスティクス注意点
次に、バイナリーオプション取引におけるストキャスティクスの注意点を紹介します。
今後ストキャスティクスを使ったトレードをしたいと考えている方は、以下で紹介する注意点をしっかり把握しておきましょう。
トレンド相場で機能しない
ストキャスティクスは安値更新中なら0%、高値更新中なら100%の位置を推移し続けてしまいます。
そのため、価格が一方方向に伸びるトレンド相場では全く機能しません。
上のチャートは、トレンド相場が発生した際のストキャスティクスの様子です。
上方向に2本の線が停滞しているのが分かります。
こういった状況になるとストキャスティクスとしての機能を果たしません。
トレンド相場では常に反応し続けるから全く使い物にならないんだ。
ストキャスティクスでトレンド相場は基本的に避けるべきでござるよ。
ギリギリの勝負なりやすい
ストキャスティクスはレンジ相場での逆張りで使うのが主なため、大きな値幅をつけて勝てるケースが少ないです。
ハイローオーストラリアのような、同値負けが引き分けとならない会社では負けやすくなってしまいます。
トレンド相場を狙った逆張りでは大きな値幅が見込めますが、ストキャスを使った手法は全てギリギリの勝負になりやすいと覚えておきましょう。
ギリギリの勝負になりやすいなら取引中ドキドキしそうですね。
こればかりはしょうがないことだな。
期待値を追って淡々とエントリーすることが重要でござる。
バイナリーオプションでストキャスティクスを活かす方法
次に、バイナリーオプションでストキャスティクスを活かす方法を解説します。
前述したトレンド相場を避けるという点も大事ですが、バイナリーオプションとr引出有効性が増す使い方を覚えて日々のトレードに活かしてみましょう。
5分足に表示させる
ストキャスティクスは、5分足で表示させると有効性が増します。
1分足で表示させると相場のだましが増えやすくなってしまうので注意しましょう。
上のチャート画像は1分足で表示させたものでござる。
白い四角で囲ったポイントはトレンドかそれともレンジか分かるか?
ええっと、強く上昇しているのでトレンドのように見えますね。
そうだな。
しかしこれを5分で表示させるとただのレンジ相場になってしまうんだ。
1分足で表示させると、小さな上昇下落でもストキャスティクスがトレンド相場のように反応し続けるので注意だぞ。
長ければいいというわけでなく、短期判定を狙ったバイナリーオプションで1時間足や日足を表示させても意味がありません。
5分足で表示させて、次の5分後判定などの瞬時の反発を狙った逆張りが有効となるのです。
強い上昇下落で有効性が増す
ストキャスティクスでバイナリーオプション逆張りを狙う際は、相場が急に強く動いたポイントを狙うと良いです。
上のチャートは、ストキャスティクスが反応して逆張りを狙っても良いポイントです。
それまでレンジ気味に推移していた相場で、急に大きなローソク足を作ってきました。
為替相場は急騰急落後に一時的な反発をする習性があります。
このように直近相場の中で見て大きなローソク足+ストキャスティクスが反応した地点は逆張りのチャンスとなるのです。
大陽線、大陰線と呼ばれるものだな。
基本的にストキャスティクスを使った逆張りはこの手法が強くなりやすいでござるよ。
その手法に他の根拠を付け加えたらさらに勝率も上がりそうですね!
負けても追わない事を意識する
仮に、ストキャスティクスを使ったバイナリーオプション取引で負けてしまったとします。
負けてしまった場合はただの1敗で済ませて、その後は追わないことがおすすめです。
どうしてですか?
チャンスが続いていたらまたエントリーしたくなっちゃうんですけど。
ストキャスティクスはレンジ相場で機能するものだ。
それがトレンドの前兆であったら、追いかけたポイントで逆張りが効かない相場になってしまうでござるよ。
ストキャス反応後逆張りで勝ち→その後もレンジ相場が継続する可能性
ストキャス反応後逆張りで負け→その後トレンド相場に変わる可能性
前述した大陽線、大陰線の出現がトレンド相場の前兆となった場合であれば、追いかけた分だけ余計な負けを拾う可能性が出てしまうのです。
そのため、仮に負けたとしてもただの1敗で済ませて、大きな痛手を負わないことが重要となります。
少し負けてしまうと負け分を取り返したいという欲が出やすいですが、追いかけるとさらに負けを増やす可能性があることをしっかり認識しておきましょう。
【鉄板】ストキャスティクスのレンジ相場攻略法
続いて、ストキャスティクスを使った攻略法を解説していきます。
ストキャスティクスは長年安定した勝率を残している手法ですが、レンジ相場で一工夫を加えることで、さらに安定した勝率を出しやすいです。
以下で、ストキャスティクスとボリンジャーバンドを用いた手法について順を追って解説していくので、手順通りに取引を進めていってください。
別記事では、ボリンジャーバンドを使ったバイナリー攻略法もまとめているでござるよ。
まずは、MT4の設定をしましょう。
チャートに表示する時間足は、前述した通り5分足で表示させていきます。
MT4の上部にあるM5の項目をクリックして、5分足を表示させてください。
ストキャスティクスは、MT4上部の【挿入】→【インディケータ】→【オシレーター】→【stochastic】の順にクリックをして、デフォルト表示させましょう。
続いて、ボリンジャーバンドの表示をします。
ボリンジャーバンドは、MT4上部の【挿入】→【インディケータ】→【トレンド】→【Bollinger Bands】の順にクリックをしてください。
ボリンジャーバンドは、偏差の欄がデフォルトで2と表示されているので、2.5に変更して画面下のOKをクリックしてください。
これでチャートの設定は完了です。
次は実際にエントリーポイントを見つけて取引をしていきます。
続いて、レンジ相場を形成したポイントを見つけて、高安値にラインを引きます。
高安値は、ローソク足のヒゲ・実体のどちらに引いても問題ないです。
過去の相場ではなく、あくまでも直近の近い相場でレンジを組んでいるポイントでのレンジに引きましょう。
ラインを引いたら、条件を満たしてきたポイントでエントリーをします。
赤い矢印の箇所を狙っていきます。
- ストキャスティクスの上限下限超え
- ヒゲがないor短い大陽線の出現
- 直近の高安値を1本のローソク足でブレイク
- ボリンジャーバンドの上下線のいずれかを、1本のローソク足でブレイク
上チャートを見ると、上記の条件を全て満たしている事が分かります。
この状態でローソク足が確定する直前までエントリーの待機をして、確定した瞬間に5分後の判定を狙う流れです。
なお、上記の例ではレンジ相場を上昇したポイントですが、下落した場合は安値を大陰線でブレイクしてくればエントリーポイントになります。
スルーすべきポイント
前述した手法では、以下のようなポイントではスルーをした方が良いです。
スルーする相場状況 | 理由 |
---|---|
レンジの期間が長くなっているポイント | トレンドの前兆になりやすい |
15・16時~18時まで | ロンドン市場の開場でトレンドが発生しやすい |
平均値の低いレンジ相場 | 反発が見込めない |
上図のように、ローソク足の平均値が低いorレンジ期間が長いポイントはスルーしてください。
レンジ期間が長くなると、大きくブレイクしたタイミングでトレンドが発生しやすくなります。
また、コマ足や十字線が頻発したレンジ相場では、エントリーしても大きな反発が見込めません。
ある程度平均値が活発なレン相場を狙いましょう。
夕方の市場はロンドン市場が参入し、急に相場活発になる傾向です。
ストキャスティクスが機能しないトレンドが発生しやすいので、極力狙わないようにしましょう。
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