バイナリーオプションでは、各判定時間や取引形態によってペイアウトが異なります。
本記事で紹介するのは、バイナリーオプションの取引形態の中でもペイアウトが高いスプレッド取引です。
スプレッド取引を理解して、資金効率の良いトレードをしていきましょう。
スプレッド取引とは?
スプレッドとは、不利な位置で約定される取引形態を指します。
上画像は、海外バイナリーオプション人気No1であるハイローオーストラリアのスプレッド取引画面です。
この時のNZD/JPYレートは87.659ですが、右側の取引画面を見るとハイとローで数値が異なっています。
ハイエントリーの場合が87.664、ローエントリーの場合が87.654という表示されています。
どちらも現在レートから、0.005円ずつずれて表示されています。
このように、現在位置から不利なレートで約定されることが決定している取引をスプレッド取引と言い、あらかじめペイアウトも高く設定されているのです。
判定時間 | 通常取引 | スプレッド取引 |
---|---|---|
30秒 | 1.98倍 | 2.30倍 |
1分 | 1.90倍 | 2.20倍 |
3分 | 1.90倍 | 2.05倍 |
5分 | 1.85倍 | 2.00倍 |
HighLow15分 | 1.85倍 | 2.00倍 |
ハイローオーストラリアを例に見ると、スプレッド取引の全てで2倍以上の高ペイアウトがついている事が分かります。
また、全ての会社でスプレッド取引を提供しているわけではなく、人気の会社だけで見るとハイローオーストラリアかザオプションのみがスプレッド取引を提供をしています。
不利な位置で約定されるという性質から勝率は落としますが、安定した勝率を出せていれば資金効率の良くなる取引形態と言えるでしょう。
スプレッド取引の戦略
次は、スプレッド取引攻略のポイントを解説します。
スプレッド取引は上級者向きの取引方法と言われていますが、特徴や概要をつかんでいれば初心者の方でも勝ちやすいと言えるでしょう。
スプレッドの広がるタイミングを覚えておく
スプレッドは一定ではなく、銘柄や時間帯によって変化をします。
- 値幅の大きい銘柄→スプレッドが広い
- 値幅の小さな銘柄→スプレッドが狭い
- 値動きが大きい時間帯→スプレッドが広い
- 値動きが小さい時間→スプレッドが狭い
このように、相場の価格動向や銘柄によって異なる仕組みです。
最もスプレッドが広がるのは、仮想通貨のような平均値の大きい銘柄で相場が活発な夜の時間となります。
しかし、スプレッドが広いからと言って狙わないというわけではありません。
重要となるのは、スプレッドの差だけ値幅を付けるという根拠があるかどうかです。
明らかに相場の動きがない時間帯では、いくらスプレッドが狭いからと言っても負けてしまう可能性の方が高くなる。
それに対して、スプレッドが広くてもその分大きな相場変動が見込めるのであれば勝率は高まります。
エントリーするタイミングでスプレッドがどのくらい広がっているのかを確認して、スプレッド以上の値幅が見込める場合に絞って取引すると良いでしょう。
値幅の抜ける手法で使う
攻略ポイントの2つ目は、値幅の抜ける手法でのみスプレッド取引を使うという事です。
通常、バイナリーオプションでは逆張りを使う方が多いですが、相場の天底を狙うという性質から逆張りは値幅が抜けにくい手法が多いです。
対して、トレンド過程の伸びを狙った順張りの方が大きな値幅を付けます。
ただし、スプレッド取引で逆張りでは全く使わないというわけではなく、相場状況ごとの手法によってはスプレッド取引が有効となると言えるでしょう。
レンジ相場は一定の価格水準を行き来するという性質から、値幅が抜けにくいです。
通常取引であれば問題ないですが、スプレッド取引では圧倒的に不利になるでしょう。
その反対に、トレンド相場でのトレンド転換を狙った逆張りでは値幅が抜けやすくなります。
相場状況に応じた手法ごとでスプレッド取引を使うか使わないかを判断しましょう。
長めの判定時間に絞る
バイナリーオプションの世界では、判定時間が短ければ短いほどペイアウトも高くなります。
加えてスプレッドのつく取引形態であれば、さらにペイアウトが上乗せされる仕組みです。
ハイローオーストラリアでも、30秒のスプレッド取引では2.30倍とかなり高いペイアウトが付与されます。
ペイアウトが高い取引方法の方が魅力に感じますが、短期判定でのスプレッド取引はかなり期待値が下がるのでお勧めできません。
スプレッド取引を使う際は、10分~15分、または1時間判定のような長い判定時間の合う手法を使うと良いでしょう。
値動きが活発な時間で取引する
スプレッド取引で重要なのは、値動きが活発な時間帯で取引するという点です。
早朝や日中の流動性が低い時間はスプレッドが広がりにくいですが、その分値動きも小さいので負けやすいです。
値動きの小さい時間は、通常のハイロー取引であっても同値負けのリスクなどが発生してしまいます。
為替の相場はロンドンやニューヨーク市場の開場する夕方~夜にかけてが最も大きく動く時間です。
流動性の低い相場での取引は、スプレッド取引においてかなり不利な環境となるので注意してください。
狙うべき時間帯は夕方15時以降深夜1時くらいまで
スプレッド取引攻略方法
次は、スプレッド取引の攻略方法を紹介していきます。
具体的な使い方から注意点までを解説していくので、スプレッド取引で勝ちたい方はぜひ参考にしてみてください。
トレンドの転換を狙う
まず紹介する攻略法は、トレンドの転換を狙ったスプレッド取引攻略手法です。
前述したように、トレンド相場の転換を狙うと逆張りであったとしても値幅が抜けやすいのでスプレッド取引では有利になります。
トレンド相場は、上画像のように波を作っている相場が理想です。
相場状況によっては、小さなローソク足でだらだらと上昇下落をするトレンドもありますが、そのような相場は反発が見込めない相場であると認識しておきましょう。
波のあるトレンドは、一定の価格水準に到達すると転換しやすいという性質があります。
チャートを1分足表示した状態で狙っていきましょう。
エントリーするポイントは、最初の上昇幅から2回目の上昇幅が同じになる価格帯です。
1回目の上昇をしてきたところで値幅を測って、その後同じ値幅分上昇してきたら10分~15分ほどの長め判定で逆張りをしましょう。
また、値幅ちょうどではなく、少し上抜いてきたポイントであればさらに期待値が高くなります。
今回は上昇トレンドで説明していますが、下落時でも同じです。
長い判定時間でトレンド転換を狙うという事から、大きな値幅に期待が持てるスプレッド取引の攻略法となります。
トレンド過程を狙う
次に紹介するのは、トレンド過程を狙ったスプレッド取引順張り手法です。
チャートは1分足表示にして、先ほどのよう波を作った相場を狙います。
まずは、最初に直近高値に水平線を引いておきましょう。
画面左のローソク足が高値を付けた部分に水平線を引きます。
その後、大きく上昇し一時的な下落をしてきたポイントが、赤い〇の部分です。
赤い〇のポイントで上昇方向へ逆張りハイエントリーをします。
このチャートでいうと、矢印で指した下ヒゲの箇所がエントリーポイントです。
ここでの注意点は、しっかりラインを上抜けしたところで狙うという点になります
ラインをしっかり上抜けして、10分~15分ほどの長め判定で順張りする事が有効です。
その後に上昇してくれば、先ほど紹介した逆張りで一気に2本分のエントリーができるぞ。
トレンドの押し目を狙った順張り手法ですが、下落トレンドの際にも有効な手法です。
値幅が抜けやすいので、スプレッド取引で積極的に狙うべき相場と言えるでしょう。
ソーサーからの転換を狙う
チャート上で、ローソク足がお皿のような丸い形を描くことをソーサーと言います。
高値圏ではソーサートップ、安値圏ではソーサーボトムと表現しますが、最後に紹介する手法はソーサーを狙ったスプレッド取引攻略法です。
上画像は、ドーム型のようにソーサートップが出現している状態です。
チャートを1分足で表示させてこのような形ができたら狙っていきましょう。
ソーサーの形を作ってきたらチャンスとなるので、直近の安値ラインに水平線を引きましょう。
その後下落をして、安値ラインを抜いてきたところでハイエントリーをします。
判定時間はこちらも10分~15分くらいの長めがベストです。
ソーサーボトムの場合も同じで、直近高値へ到達をしてきたら逆張りのローエントリーが有効となります。
価格変動の小さい日中の時間ではそれほど大きな値幅に期待できないので、夕方から夜にかけてこの形を作るとスプレッド取引のエントリーポイントとして効果的です。
コメント